出会い

「はじめまして。神戸市のＡと申します。 震災にも耐えた築35年の２階建て４軒長屋の１軒に住んでおりますが、震災後１０年も経ち、 さすがにあちこちガタがきております。そしていつの間にか荷物も増え、１階はほぼ倉庫のような状態です。　　 （中略) こちらに相談させていただいたのも、「クライアントとスタッフが一緒に」というコンセプトに共感したからです。 今までも壁をペンキで塗ったり自分でできるところはしていたのですが、本格的なリフォームとなると女一人ではまず無理だし、業者さんにお願いすると「素人は口出しするな」的な雰囲気で疎外感を感じてしまうので躊躇していました。仕上がりが多少キチッとしていなくても手作り感あふれる家に住みたいので、お願いできるのであれば、どんなことでも一緒にいたします！」 メールをいただく1年ほど前から弊社のＨＰをちょくちょく覗きにこられていたというＡ様。初めてお会いした時には いつもＨＰで見ているので、なんだか芸能人に会っている気分です」とのお言葉をいただきました（照） 　 震災を乗り越えた連棟長屋。二階はメールにもあったようにご自身で塗装など手を入れてあり、とても落ち着いた雰囲気になっておりました。 しかし・しかし・・・一階はやはり水周りを中心にかなりのダメージを受けていました。 ベランダにおいては隣家のベランダが半壊状態になっており、Ａ様邸のベランダにもかなり大きなヒビが・・・ 　 今回の工事は普通の戸建てと違い梁や柱を共有して立っている建物なので　通常以上に、お隣にご迷惑が掛かからないように　解体・施工には細心の注意を払ったものとなりました。（これが連棟の建物の難しいところですね）

リフォーム ご要望 　　　　　　 真っ白なイメージ。 現在の土間部分にサニタリーをまとめたい。 玄関の位置を変える。 1階はワンフロアー。 床は無垢のフローリング。 サニタリースペースと部屋の間に採光用の窓をつけたい。 などでした

一番のこだわりは増築部分のサニタリー。でもその空間は隣地境界のブロックまでギリギリ1100㎜の巾しかないスペースです。今回は1センチの違いが勝負のプランニングとなってまいりました。 さぁどうする？！どうなる？？どうなった？？？

それでは、御覧ください。

■連棟の悲劇

阪神淡路大震災の傷跡。震災から10年経ちますが未だ傷は残っているのです。

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お隣のベランダがとても心配。

■サニタリースペース

今回の工事、主役はこのサニタリースペースです。 Ａ様が打ち合わせの当初から　とてもこだわっていた空間は以前「土間」だったとは思えません。『コンパクト＆シンプル』そして『真っ白』な空間が出現しました。南向きの窓からは明るい日の光が差し込み、これからの季節はさわやかな風が舞い込むことでしょう。

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■1階

以前はキッチンと4.5畳の和室の二間（しかも和室はほぼ物置状態）だった1階は間仕切りを取り払い広々としたワンルームのＬＤＫに生まれ変わりました。ダウンライトの柔かい光と　Ａ様がＤＩＹで自然塗料のリボスを塗った無垢フローリングが訪れる人を優しく迎え入れてくれます。

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Ａ様がＤＩＹで自然塗料の リボスを塗った無垢フローリングです

■階段

今回は下段の数段を廻り階段に掛け替えましたが、全段をパイン材でリメイクしたので違和感は全くありません。仕上げは御馴染み自然素材の蜜蝋ワックスをＤＩＹで塗りました。

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■階段下

階段の下にはキャスター付きの収納を付けました。奥行きがあるスペースには便利な一品。棚にもＤＩＹでリボスをペイントしましたよ。

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■玄関

薄暗かった玄関は「ホワイト」と「ブルー」に統一され、ひと際輝いています。玄関照明にはマリンテイストのものをチョイス。木目が美しい杉板の玄関ドアとよく似合っています。

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