和光市 炭素繊維補強による擁壁補強工事|O様邸
埼玉県和光市で耐震補強工事が始まりました。今回は擁壁!擁壁の耐震補強工事です!昔の造成工事は基礎の部分だけRC構造で肝心の擁壁部分がブロック塀という工事が普通に行われていました、これは軟弱な構造壁です。この擁壁が地震などで崩壊しますと、いくら家自体を補強しても簡単に倒れて潰れてしまいます。この造成工事で建てられた家って実はたくさんあるのですよ。皆さんの家もこのような工法かも知れませんので一度調べてください。万が一の震災でも安心して暮らせる環境を考えまして、今回は大きなRC構造物(トンネル・橋・ビル等)を補強する基本的な工法と同じ炭素繊維にて補強させていただきました。きっと参考になると思います。埼玉県の皆さん見てください。
耐震炭素繊維補強とは
炭素繊維は軽くて強く、かつたとえば炭素繊維織物を現場で樹脂に含浸させて硬化させることにより施工ができ、金属板を貼り付ける場合に必要な重機が不要となるといったメリットがあり、補修・補強用途にも最適な材料です。特に阪神大震災以降、耐震補強が重要となり、炭素繊維による補修・補強が全国で進みました。炭素繊維は比強度・比弾性率の高さに加え、錆びない特長があり、海岸など錆びやすい環境でも金属に比べ劣化が小さいというメリットがあります。 炭素繊維の特長は、何と言っても軽くて強いこと。比重が1.8前後と鉄の7.8に比べて約1/4、アルミの2.7あるいはガラス繊維の2.5と比べても有意に軽い材料です。その上に強度および弾性率に優れ、引張強度を比重で割った比強度が鉄の約10倍、引張弾性率を比重で割った比弾性率が鉄の約7倍と優れています。これが、炭素繊維が従来の金属材料を置き換える軽量化材料として本命視されている理由です。その上に疲労しない、錆びない、化学的・熱的に安定といった様々な特性を有し、厳しい条件下でも特性が長期的に安定した信頼性の高い材料となっています。このような特性を生かし、今では胴体・主翼・尾翼などの構造材料が炭素繊維複合材料からなり軽量で燃費が良く、デザインの許容幅が大きく、快適なジェット旅客機ボーイング787などが登場しているのですこの炭素繊維を使って補強しています。

現地調査の様子です。
経年劣化と弱い擁壁のため縦方向に亀裂が走っています。見ていただいたとおりブロックできた壁です。元々構造上に問題がある擁壁ですからこのようなことは普通に起こります。
大きな地震が来ますと完全に破断し崩壊します。ということは、上にある家はそのままで下に崩れることになりますね。

こちらもRC構造の擁壁とブロックの塀ですから、完全に破断しています。
よくみますと縦方向、斜め方向にクラックが走っています。

擁壁補強に地盤調査?
(スェーデンサウンディング式)
地耐力を調べ擁壁の強度を計算する為に必要な地盤調査です。その結果、擁壁補強の計算数値を出し、炭素繊維補強を検討できます。
ヨコタも現場をチェックしています。


計算数値を基にした擁壁補強工事に
必要な現地打ち合わせとなります。
いよいよ擁壁補強工事をしていきますよ!

擁壁補強工事が始まりました!!
写真の工程までに擁壁の下地工程があります。クラックを特殊な樹脂で埋めクラックを完全に接着させることになります。
その後、下地を安定させ炭素繊維を貼り付ける特殊な接着剤を施工します。
企業秘密ですので今回は公開出来ませんのでご理解ください。
擁壁に炭素繊維を縦、横方向に何重にも貼り擁壁を完全に補強します。


