私は、阪神淡路大震災が発生した時、京都にいましたので、大きな揺れを感じたぐらいでした。しかし、今までたくさん京阪神地区で、仕事をしてきましたので多くの建物と関わってきました。
また、たくさんの職人さんや友人がいましたので、すぐに駆けつけたことを、今も思い出します。
震災後の町は、ビックリするような姿になっていました。まるで空襲のあとのような姿だと、ご老人が教えてくれたことが、今も心に残っています。
友人捜しや食料・水を持ってのボランティア、建物の状態検査など、出来る限りのことは行いました。
本当に大変でした。一生忘れられない出来事のひとつです。
たくさんの友人や身内も亡くしましたし、
この教訓を生かした建物作りに『一生励みたい』と心に誓ったことは、
今まで忘れたことはありません。
(本当は、たくさん書きたいことが山ほどあるのですが・・・)
耐震リフォームや耐震補強工事と言っては、消費者をだます、悪徳リフォームが蔓延し、たくさんの被害者が出ています。
いつの時代もこのようなことが起きて、建築を営む者として本当に悲しいことです。
しかも今は、色々な業者が、知識も乏しいのに、耐震リフォーム・耐震補強工事の看板を上げて広告等をし、工事をされています。本当にビックリするような!ただ耐震金物を付けただけみたいな・・・(いい加減な施工が多いですよ)
耐震リフォーム・耐震補強工事は、私は簡単ではないと考えています。
(施工方法は難しくないと思っています DIYで十分効果の期待できる施工方法があるからです)
その家によって、全部施工内容が違ってくるからです。
簡単に言いますと、構造躯体(人間で言う骨格)を強くしなくては
いけないということです。(耐震構造)
人間でも骨自体を強くする方法と骨の周りの筋肉を強くする方法があります。
家の場合も同じように考えていただければ良いと私は考えます。
柱や梁自体を補強する方法や壁自体を耐力壁として補強する方法、また、耐震補強金物を使って補強する方法など色々な方法があります。
一番大事なのは、どこの部分をどのように補強するかと言うことです。バランスの取れた補強箇所が大切です。家も人間も老朽化してきますよね。また、家の場合は以前の建築基準で建てられている家屋が全体の80パーセント以上とか。
人間でも、プロのトレーナーや医者に通って、肉体改善行っていきます。
家も同じだと考えてください。プロが判断してバランスを考えたて適材適所の施工方法を考える。
耐震リフォーム・耐震補強工事を検討されている方々は、設計者(知恵や知識)と施工者(技術や経験)を
求められた方が良いと私は思っています。
良く耐震補強金物を付けている光景を見ますが、土台に?母屋に?
ないよりは、ましでしょうが、あまり効果は望めません。
それよりは、真壁に構造用合板を壁一面に貼り付けた方がどれだけ効果があるか。
(一枚1000円から1500円ぐらい900x1800x12)
また、耐震補強金物・構造金物・体力壁は 本当にバランスよく計算して初めて発揮すると考えてください。
ただ耐震補強金物を付ける、体力壁を施工するだけではいけないということを、知ってください。
耐震リフォーム・耐震補強工事の自体コストは低いのですが、
そこに行くまでの施工(解体)そのあとの施工(補修)に金額がかかります。
良い耐震金物も出てきてはいます。
色々ありますが、私が今、良いなと思ってる耐震補強工事金物に、
仕口ダンパーと言う物があります。
この金物を付けるだけで強度が良くなりますし、地震での変形にも効果があります。
(1台12000~15000円)
当ホームページでは、私が考える木造耐震補強工事・私が考える耐震リフォームについて説明してあります。あくまでも、私が今まで、行ってきた耐震補強リフォーム・耐震補強工事工法を簡単に抜粋し、説明をしていますので、すべてのお宅には当てはまらないと思います。
家というのは、同じ物はないと言って良いほど、たくさんの間取り等がありますので、
このお話が適応するかどうかは、分かりませんが、ご相談していただければ、出来る限りお力になりたいと考えています。