建物を解体して、よく思うことなのですが、柱の本数が少ない、通し柱がない、(無くても良い工法はありますが)本来あるべき所に柱が無いなどビックリさせられることが多いです。
また、梁についても同じような事が言えます(梁が小さいなど)
昔は、本当にこれでよかったのか?と思うことが多く、年輩の大工さんに聞きますと工務店等が、コスト削減のため構造材を、勝手に小さくしたり、本数を減らしたり通し柱を無くすなどしたそうです。とくに建売住宅に多かったそうです。(しかし日本のこの業界は・・・・)
解体をして、柱や梁は出来るだけ強度のあるものに交換、又は増やした方が良いと思います。(例えば構造用集成材や桧など、木材として強度のあるもの。) 解体が出来ない場合はこの方法は出来ません。
但し、補強柱や添え柱は大きな解体をしなくても出来る方法です。
2方向下屋の補強(1)
通し柱の補強として、私はサンドイッチ工法を良く取り入れます。この工法は、通し柱を軸に新しい柱ではさむ工法です。
新しい柱を使い、土台・胴差し・通し柱を金物等で固定し構造用合板で補強する工法です。
以前の梁に補強した大断面材の梁
既存の梁に新しく大断面材の梁で補強
既存の梁に新しく大断面材の梁で補強
補強の為に新しくなった柱と梁
接合部の緊結方法
接合部の緊結方法
これもよく悪質リフォームで施工されていますよね、たくさんの金物を取り付けて!確かに耐震金物も出ていますが、かすがいや平金物等で充分だと私は思います。(1個数十円から数百円)
あとは母屋と小屋束を桁や梁に筋かい又は構造用合板で補強する!本当にこれだけで大きく違ってきます。但し筋交い等の場所や金物の施工場所はプロの判断が必要です。