理想と葛藤
今から10年前に 私は自分が描いていた建築の世界を目指し
この横田満康建築研究所を作りました
理想は
『楽しく 良い仕事をしたい』
ただ これだけの事を目指したわけです
楽しく 良い建築とはどういう事でしょうか
常に笑顔がある光景
消費者(クライアント)=設計者=職人
高品質 高性能
適正価格(コスト削減)
合理的
この5つの事をこなすことが 楽しく良い仕事だと私は考えました
建築業界は不思議なことに
中間マージン 中間業者の集まりの構造
建材を購入するにしても 製造元から購入できるケースは少なく
製造元から何軒も中間業者を通って消費者にわたってくる
メーカーに消費者が買いに行っても購入できない!
施工も 職人から中間業者を通って消費者に
本当におかしいことです
また
設計事務所は敷居が高いというのが消費者のイメージにあったと思います
設計事務所=コストの高い建築物
設計事務所=デザイン優先の住みにくい空間
設計事務所=無駄なコスト
私の事務所は1級建築設計事務所です
但し
施工も職人さんと一緒に施工を行っています
通常の設計事務所とは違います
一般論として 設計と施工は別の方が良いという考え方もあります
少しでも良い建築をしたい=コストアップ
コストアップ=利益が減る
では良い提案ができない
はたして本当にそうでしょうか
建築業界は先程書きましたように
下請制度 中間マージン制度基本となっています
その業界の考え方から 考えての結果ではないでしょうか
施工する方がいろいろ努力をし
高品質で低価格の施工を! 方法を!
考えれば良いのではありませんか
コストを落とす事(中間マージンをいかに無くすか)
高品質に施工する事(設計者=職人)
クライアントが生活しやすい空間を提案する事(提案力)
安心して安全に暮らす事(創造力)
設計事務所に依頼する事が消費者の利益につながる(無駄をなくす実行力)
事務所開業から10年がたち
私の理想が少しずつですが 実現してきました
スタッフも 私の理想のもとに
いろいろな人が集まってきて
クライアントに自信をもって
生活空間を提案できる建築家集団を構築でき
やっと 第一歩を歩めたように思います
今までは 仕事量が当事務所の容量よりたくさん入って
クライアントに6か月〜1年も待っていただくような状態が続いてきました
(大変ご迷惑をおかけしました)
私自身も休みも全くなく 余裕のない
頂いた仕事を精一杯こなす
ただそれだけの時間を過ごしていたような気がします
今年に入って
スタッフを編成と充実
仕事をセーブ
私自身の余裕をすこし作らせて頂きました
私が行いたいと考えてきたことも 実行に移せるようになってきました
『DIYは楽しい』をわかっていだける時間 (DIY教室)
消費者が勉強できる・情報を収集できる(図書館)
当事務所の考え方をたくさんのプロの方に理解していただく
良い仕事のできる業者を増やす(プロ向け講演)
ハウスドクターの充実(アフターメンテナンス)等々
仕事の方も スタッフの充実に伴い
新しい職人さんの教育もでき
やっと
依頼から施工までの期間を申し込みから すぐに着手できるようになりました
これで何か月も待っていただく必要がなくなりました
(今まで本当にご迷惑をおかけしました)
また 来年からは
プチリフォーム(ワンポイントリフォーム)にも対応できるような体制を考えています
おかげさまで
施工件数もリフォーム・リノベーション・新築あわせて250件を超えてきました
250世帯以上の生活環境を提案させていただいたことになります
今の時点で
ハウスドクターとして250世帯以上の空間を常に見ることになります
スタッフも 京都東京合わせて30人近い数になり
職人さんも100名を超える大世帯になってきました
クライアント・スタッフ・職人
約400名の世帯
それだけの責任が私の肩にかかっていることになります
将来1000世帯 いや 2000世帯となってくることになるでしょう
それだけの責任ある事務所になっていかなければなりません
これから
横田満康建築研究所は
空間の提案から
暮らし方の提案ができるように
消費者の方(クライアント)に
『住・食・遊』まで提案できる 設計事務所に!
そして その情報がたくさんあるHPに!
今年の11月で11年目に入っていきます
これからも もっとクライアントと一体になった
良い仕事ができる建築家の集団として
編成 充実を行い もっともっと良い仕事のできる体制に
横田が考える建築家としての体制に
大きく変わっていきますのでお楽しみにしてください
横田満康は常に挑戦していきますのでよろしくお願いします
2011年10月吉日
横田満康 |