耐震リフォームや耐震補強工事を謳って、取って付けただけの工事をするような悪徳リフォームが蔓延していて、たくさんの被害者が出ています。いつの時代もこのようなことが起きて建築を営む者として本当に悲しく思います。
さらには、色々な業者が知識も乏しいのに耐震リフォーム・耐震補強工事の看板を掲げて広告などをし工事をされています。ただ耐震金物を付けただけの本当にビックリするような、いい加減な施工が多いのです。
耐震リフォーム・耐震補強工事は知識や経験をもって施工しないと効果が期待できないものです。その家や状況によって補強する箇所や方法などが変わってきますが、施工方法自体はそんなに難しくないので正しい知識をもって施工さえすればDIYでも十分効果を発揮します。
簡単にいうと、構造躯体(人間で言う骨格の部分)を強くしなくてはいけないということです。
人間でも骨自体を強くする方法と骨の周りの筋肉を強くする方法とあります。家の場合も同じように考えていただければ良いとおもいます。
柱や梁自体を補強する方法や、壁自体を耐力壁として補強する方法、また、耐震補強金物を使って補強する方法など、色々な方法があります。
一番大事なのは、どこの部分をどのように補強するかと言うことです。
バランスの取れた補強箇所が大切です。家も人間も老朽化してきますよね。また、家の場合は以前の古い建築基準で建てられている家屋が全体の80%以上もあるのです。
人間でもプロのトレーナーや医者に通って肉体改善を進めていきます。家もこれと同じだと考えてください。プロが判断してバランスを考えた適材適所の施工方法を考えます。
これから耐震補強工事を考えている方は、「知恵と知識を持った設計者」と「技術と経験を持った施工者」を求めてください。
良く耐震補強金物をつけている光景を見ますが、土台に?母屋に?無いよりはマシでしょうが、あまり効果は期待できません。
それよりは、真壁に構造用合板を壁一面に貼り付けた方がどれだけ効果があります。(1枚1000円から1500円ぐらい900x1800x12)
また、耐震補強金物・構造金物・体力壁は、バランスよく計算することで初めて発揮すると考えてください。
「耐震リフォーム」と「耐震補強工事」自体のコストは高くないのですが、そこに至るまでの解体作業や、そのあとの補修に金額がかかるのです。
ただ「耐震補強金物を付ける」「体力壁を施工する」だけでは、いけないということを知ってください。
最近では、色々と良い耐震金物も出てきています。
その中でも、耐震補強金物に「仕口ダンパー」という、付けるだけで強度が増し、地震での変形にも効果があるのでおすすめします。(1台12000~15000円)
>>耐震補強工事金物 仕口ダンパーの説明はこちら
ここでは、私たちが考える「耐震補強」について説明します。
私たちが今まで、おこなってきた「耐震補強リフォーム」と「耐震補強工事」の工法を一部抜粋し簡単に説明をしますが、家というのは、それぞれ住み方や形状や手入れにより状況がかわるので、すべてのお宅にその施工方法が最適であるとは限りません。
当社は、木造住宅耐震診断士登録事務所です。お力になりたいと考えていますので、お気軽にご相談ください。
住まいの耐震補強リフォームやリノベーション、新築耐震化住宅の事例紹介です。ぜひ参考にしてみてください。